スマイルプロジェクトの問題点と贈呈状況・会計報告についてのフォローアップ

概要と現状

さて、白熱のソチオリンピックから一年が経ちましたが、その結果を受けて発足され、いろいろ問題を指摘されながらも進められた、とあるプロジェクトについてフォローアップしてみます。あまり楽しい話でもないので興味のない方はスルーして下さい。

概要としては、「ソチで金メダルをとれなかった真央ちゃんにゴールドを越えるプラチナメダルを贈ろう!募金よろ」、というものです。メッセージ集や自作プロトコル()なども一緒につけたり、他の選手にも一応クリスタルメダルを贈ろうとかもありますが、それらは後付けのオマケです

発足の経緯と当時の反対コメントは、以前shortnote にまとめた以下をご覧ください:

問題点

贈呈品が高価な貴金属であること

ファンが選手にメッセージや(常識的な範囲での)プレゼントを贈ること自体はよくあることですが、まず問題点としては、高価な貴金属であるプラチナ(実際総費用として約180万円かかっており、かなりの部分がプラチナメダル制作費にかかってると推測できる)を贈ろうとしてること。

連盟でも選手へのプレゼントは受け付けているが、貴金属などは対象外としており、社会通念上でも身近な人間でもない「ファン」がアマチュアの選手に対してのそのような高価な貴金属を贈るのは非常識とされる。

これは私見ですが、ゴールドより価値が高い貴金属であるプラチナでつくられたメダルを、ゴールドを実際の大会で取れなかった選手に送りつけるのは、ある意味選手に対する侮辱であり、オリンピックのメダルの価値を毀損しようとするものでもある。甥っ子(3歳)の手作りメダルならともかく。

「名義貸し」の募金振込先口座

寄付金の振り込み先として、氏のつきあいのある出版社の口座を借りてるが、これは立派な「名義貸し」のはず。マネロン的にどうなのか、その出版社のコンプライアンスが心配になってくる。業務外の入出金を無償で社の人間が行うのも、業務外の事項で手数料を取るのも問題のはず。通帳貸してたらマジヤバ

浅田選手以外への格差

浅田選手にプラチナ、その他の選手には(実際のゴールドメダリストにさえ)格の落ちるクリスタル、というのは非常に失礼。当初は浅田選手にのみ贈る予定だったのが「議論」の末他の選手にも、という流れになり、ついで感がハンパない。 「自作プロトコル()」に関しては、()としか。

(発起人の問題)

(発起人に問題があるという最大の問題点はあえて問題点として列挙しないでおくという問題)

贈呈状況

、、、といろいろ問題のあるプロジェクトですが、「スタッフ」の方がいろいろご苦労なされたようで、「贈呈」と「会計報告」まで漕ぎ着いたようです。

贈呈に関しては、ざっとまとめると以下の通り:

選手 贈呈時期 贈呈先
リードペア、高橋木原ペア  5月  木下工務店
高橋  5月  関西大学
町田  6月?  臨海スポーツ
鈴木  7月?  ある信頼できる方
浅田、村上  ?  関係のある、とある方
羽生  ?  代理人の弁護士

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下の方の怪しさが何ともいえない風情ですね。曲がりなりにも「渡した」といえるのは高橋選手か町田選手までで、その下の「(自称)関係者」へ渡すのは「贈呈」といえるのか不明です。但し村上選手はツイッターに写真を上げていたので(即刻削除)、渡ってはいるようです。

肝心の浅田選手については、「 勝手ながら寄付者の方へのみ詳細をメールにてお伝えし、ブログ上では贈呈を行ったご報告のみに留めさせていただきました」とのことですが、ちゃんと渡せたのならそんなコソコソする必要もないので、いろいろ大変なのでしょう(棒)。送ったメールも返って来ちゃって大変

あ、あたしは当然寄付してないのでメールは来てませんよ?(タレコミ歓迎w

会計報告

入金総額は620万。正直者これにはおどろきました。支出はおよそ: 

  • 費用180万
  • 寄付440万
    • 所属大学220万
    • リンク160万
    • 基金60万

さすがにこれは嘘ではないでしょうし、金に色はついていないので、関連施設などに寄付が行われたこと自体は喜ばしいことです。ただプロジェクトの目的としては、あくまで浅田選手への贈呈が第一で、各所への寄付は剰余金からという扱いのはず。金額的にも達成度的にも主従が逆転してしまっています。

所感

実際に浅田選手に渡ったのかは不明ですが、高価な貴金属をまともに受け取るとは考えにくく、選手側としては、メッセージ集のみ受け取り、メダルは「お気持ちのみで、丁重にお断り」、プロジェクト側としては「関係者に贈呈」でケリをつけよう、というところでしょうか。

ファンとして何かを贈りたい、という気持ちは尊重されるべきですが、常識外の品物、借り口座、段取りのまずさ、(発起人略)などの問題を露呈してしまったのは否めません。メッセージ自体は好ましいものですし、それと手作り的な贈り物程度を添えて贈る。郵送代実費をアマゾンギフトかなにかでカンパよろ、程度なら問題にならないかと思います。