2015スケカナ羽生ショートジャンプ2本ノーカウントについて

SC2015SP羽生、3本飛んだジャンプのうち2本がinvalid となりノーカンとなってしまいました。 これについて解説。

ショートでの必須ジャンプ

SPでは、3本のジャンプを飛ぶことが求められてます:

  • アクセルジャンプ:3A
  • ステップからのソロジャンプ:2T*
  • コンビネーションジャンプ:3Lz* -2T*

アクセルは認められましたが、残り2つがノーカンです。

ステップからのソロジャンプ

シニア男子では、トリプルあるいはクワッドが必須です。二回転のため invalid。

テクニカルハンドブック(http://www.jsfresults.com/data/fs/pdfs/comm/2015hb_single_08-16j.pdf)より:

ソロジャンプ
ショートプログラム

2015-2016 シーズンのショート・プログラムには 2 つのソロ・ジャンプを含まなければならない。
- シニア男子・ジュニア男子およびシニア女子:ダブルまたはトリプル・アクセル、ジュニア女子:ダブル・アクセル
- コネクティング・ステップまたはそれと同等の他のフリー・スケーティング動作からただちに行うジャンプ;
シニア男子 - あらゆる**トリプルまたはクワドラプル・ジャンプ**

コンビネーションジャンプ

シニア男子は、2-3, 3-2, 3-3, 4-3, 4-2 のいずれか:

ジャンプコンビネーション
ショートプログラム

ショート・プログラムには 2 つのジャンプからなるジャンプ・コンビネーションを含まなければならない。
シニア男子 - **ダブルとトリプル、2 つのトリプル、クワドラプルとダブルまたはトリプル**

3Lz2T 自体はこれに適合してますが、

しかし、全てのカテゴリーにおいて、含まれる 2 つのジャンプは、**ソロ・ジャンプと異なるもの**でなければならない。

ソロ・ジャンプとジャンプ・コンビネーションの一部が同じジャンプの場合、これらのジャンプのうち**後に行われたものがカウントされない**が、ジャンプ・ボックスを占める(この要素がジャンプ・コンビネーションの場合は、**ジャンプ・コンビネーション全体がカウントされない**)。

と定められており、2T を既にソロジャンプで用いてしまっているため、3Lz2Tは

  • ソロジャンプと同一かつ後に行ったもの
  • ジャンプコンビネーション

に該当するため3Lz2Tまるごとノーカウントとなってしまいました。きついですね。

ケーススタディ

3Lzを単体にとどめておくべきであったか

結果論で言えば、3Lz着氷で+3Tが付けられないと判断して無理に +2Tをつけなければ、 同一ジャンプ繰り返しのペナルティを回避でき、少なくとも3Lzの基礎点6.6 はつきます。 但し「第二ジャンプがないコンビネーション」となり強制的に GOE -3 がつき、 対応するSOV2.1 が基礎点から差し引かれ、4.5は貰えることにはなります。

ですが、スケーター自身は +3T をつけることを意図してたでしょうし、 ファースト着氷の瞬時に「つけない」という選択を実行するのは難しいと思います。 結果論。

もし仮に抜けてしまった 2T(4Ttry)にステップがなく、3Lzにはあった場合は、 後者がソロジャンプとして認められ強制GOE-3とはならない、という可能性もありますが、 今回の場合は前者にFOロッカー、BOカウンターなど明確なステップが認められるため (3Lzにもチョクトウはあるが)、やはりソロが前者、 +Comb が後者となるかと。

第2ジャンプが無いジャンプ・コンビネーション

ジャンプ・コンビネーションで第 2 ジャンプが無かった場合、テクニカル・パネルはどのジャンプ要素がコンビネーションを意図したものであるかを演技中あるいは終了後に特定する。(どちらともステップがあったり、どちらともステップが無かったりと)どちらがコンビネーションでどちらがステップからのソロ・ジャンプであるか特定するはっきりとした方法が無ければ、テクニカル・パネルは、どちらがソロ・ジャンプでどちらがコンビネーションであるか、選手に有利なように決定する。

3Lz-1T にした場合は

前述のとおりSPシニア男子は、トリプルに対するセカンドジャンプとしてはダブルかトリプルしか認められていないため +1T の部分は no value となり、やはり第2ジャンプがないコンビネーション扱いとなる。当然ソロジャンプとして扱われる余地はない。

3Lz-2Lo or 3Lz-3Lo では

全く問題なし。だけどいきなりセカンドをループにするのは難しいかと。